今日の稽古は、体捌や体術とは一風違ったテーマ。
相手との間合い。間合いを感じる・間合いを取る、という事。
間合いというと、つい相手との距離をイメージするのだが、今日の先生の説明では、
”相手との間の圧力が一定になるように”
というご説明。
圧力?圧力ってどういう意味だ?
要は、”距離を保つ” と ”圧力を一定にする” の違いは、↓ こんな感じ。
最初に相手の正面に立つ。
相手と相対するので、この位置は相手からの圧力が強い。
で、単に相手からの距離を一定に保つ、という考えだと、左のようになる。
ところが、”相手との圧力を一定にする” だと、正面を向いている相手の側面の圧力が弱いため、より相手との距離を縮める。距離を縮めることで対面したときと同じ圧力になる。
これが右の位置。
距離を一定だと、相対しているときと同じ距離でい続けるため、相手との接点は生まれない。
相手を攻める、技をかけるなんては距離を詰めないとできない。
ただ、相対する相手と正面から距離を詰めると、単に相手の餌食になってしまう。
それが、相手の圧力の弱い面に周り距離を詰めると、技もかけられる。
受けであっても同じ。
受けをとる際に、常にこの圧力が一定になるように距離を変える、体を移動する、と、スムーズに受けが取れるようになる
・・・というのが今日のテーマ。
”相手との間の圧力を感じて、その圧力が一定になるように体を動かすんです”
この”圧力”。
別の言い方をすると、”気を感じる” になるのかもしれないが、”気”だとなんだか難しく感じてしまうところが、この”圧力”、という表現だと、なんとなく身近なのでイメージがわく。
次の稽古では、”圧力”ってのを感じる練習をしてみよう。