2012/11/20

【合気道稽古日記】2012/11/18 昇段審査

昨日、昇段審査会があり、二段を受けてまいりました。

いやぁ・・審査もこれで7回目というのにも関わらず、相変わらず緊張しました。

緊張に加え、稽古不足もあり、考えていたことの半分もできず、更には練習していたことと全く違うことをしたりして・・・
今回は、今までに無く不出来でした。 

今回の反省は・・・

1.半身半立 正面打ち二教/三教/四教
  何れも手捌きが決まらない状態・極めきれていない状態のまま、押さえに入ってしまった。

2.後両手首取 小手返し
  直前の稽古で、散々教えてもらったのに・・・このBlogでも書いてたのに・・・
  違う動きをしてしまった・・・・取る手を待ちがえちゃいました。

3.体捌き
  あわてふためて、出来てたのかどうかすら記憶に無い・・・

4.二人がけ
  本当は、入身、小手返し、呼吸投げ、とバリエーションをつけようと考え、イメージトレーニングもして、前日は皆で練習していたのですが・・・いざ、本番では、結局何もできず仕舞。

そして、”姿勢・顔を上げるように” という先生の教えも、すっかり頭から飛んでました。


やはり、いつも円明会の稽古で先生がいわれている、”審査は、普段の稽古の延長” であって、稽古で身についたことが自然と出来るようになっていないといけない、と痛感。
付け焼刃ですと、慌てたり、緊張したりするだろうし、普段と違うことしたりとか・・・ とにかく普段どおりの事ができないもんなんですね。

結果はどうなることやら、ですが、気分を改め、日々の稽古に精進することにします。

・・そうそう。

審査の時に鎌ヶ谷合気会の方が受けを取ってくださったのですが、初めてお会いし、全く組んだことがない方で、体も大きく、腕も太いので、やりにくいな~と思っていたら、これがなんと! とっても楽に技ができました。
きっと、受けが上手いんだろうな。引っかかりを感じることなく、スムーズに技が出来ました。

緊張&稽古不足でダメダメでしたが、それでも最後まで課題ができたのは、受けの方のおかげかと、深く感謝しています。

 こういう上手い受けの方に出会えると、合気道が楽しくなります。

・・・と、言ってもらえる合気道を目指したいものです。




2012/11/03

【合気道稽古日記】2012/10/28 相対速度/キャタピラの動き

さて、今日の稽古は捌き方だけでは終わらない。

”みゃんさん、ブルドーザーとか戦車は、どう回るか知ってますか?”

・・・先生、唐突に、何の話でしょ?

 左側のキャタピラを止め、右側を前に動かすと、左に曲がる。


 右側のキャタピラを止め、左側を後ろに動かすと、これまた、左に曲がる。




キャタピラ、でなくとも、ボートで方向転換する際のオールの動かしかたも同じ。

”では、これを同時にすると、どうなりますか?”



上図の様になります。

ここで着目するのは、上の2つとの違い。物理学的に見ると、

回転半径が違う。上の2つと一番下だと、回転半径が半分。
そのため、回転速度は2倍になる。

更に、動力が上の2つは片方のみ、一番下だと2つの動力。
それにより、回転速度は更に2倍。

結果として、上の2つと一番下だと、4倍?ほど速度が変わることになる。

(誤解が無いように補足すると、上の絵は右足を前に、左足を後ろに、という動作を同時
 にする、というわけではなく、あくまでもイメージです。)

合気道をしていると、傍から見ていると”ゆっくり”、受けを取る人からすると”すごく早く”感じる、
ことがあります。

これは、相手と自分、自分自身の左右、手(上半身)と下半身とか、相対するものを別の方向に動かすと、各々の動きはゆっくりだとしても、組み合わせることで相対的にスピードが倍増して感じる、ということなのですが、今日のキャタピラをイメージした動きも、このひとつ。

なるほど、キャタピラですか。

ついつい、一方に気を取られ、他方を動かすことを忘れてしまうのですが、この複合的な動きが出来るようにならないとね。
そして、それが出来るようになれば、きっと、スピードのある技になるんだろうな~

【合気道稽古日記】2012/10/28 何故、そう捌くのか?

そろそろ季節も秋らしく、涼しい日が続いています。
稽古をしても汗だくにはならず、動きやすく、稽古しやすい時期になりました。

そんな今日は、同じ技に対する複数の捌き方について稽古をしました。

例えば、後両手首取りの小手返し。

後両手首取りの捌き方としては、
 
 ①最初に取られた方の手の側の後に下がり、最初に取られた側の相手の手を取る。
 ②前に回り後で取られた方の手を取りに行く。

という2パターンがある。
一教や、二教・・や、入身投げは①の相手の後ろに下がる捌き、四方投げとか小手返し等の投げ技は②の前にまわる捌きが一般的に思える。

ところが、小手返しも①で出来たりする。
後に下がり、最初にとられたほうの手を取ればよい・・・のだが、小手返しとしては相手の側面に立ちたいのだが、相手の後ろに下がってしまうと、相手の小手を返すのがスペースが無く難しい。

そこで、S先生の実技指導。

相手の手を取った後、自分は下がるが相手の手を横に引く、という動作。
正確には、横に引いたように見える。
これは、①の体は下がる、但し手は②の前に回ったときと同じ動きをすると、相対的に相手の手を横に引いたような位置関係になる。
そうすると、小手を返すスペースが出来て、小手返しができるようになる。

S先生曰く、

通常は、②の前に回る動きをしますが、何故そうするのか? をちゃんと理解しないとだめですよ。
そのためにも①の捌きでどう実現するか、も理解していないといけません。

というご指導。

これは・・・


言われたことを言われた通りにできるようになることも大事だけど、守破離の”破”、までは行かないまでも、もう二段を目指すのだから、そろそろ習ったことの意味を考え、どう捌くのが一番自分にあっているか?、又はその時の状況にあっているか、を判断して捌きなさい。


・・・という事かな、と重く受け止めました。

なんだか、仕事と一緒かな~
言われたことを出来て当たり前、それ以上の成果を上げるには、やはり考えないとね。