2010/07/31

【PMノウハウ】虎が猫にもなりその逆にもなる

PM(Project Manager)として仕事をする時、そのメンバーが皆自分が知っている人間とは限らない。
知ってる人間なら、その力量や仕事の仕方、付き合い方がわかるのだけど、そのプロジェクトで始めてあった人、となると、なかなか力量や適性が判らない。

メンバーの仕事の成果が上がらないとき、そのメンバーのスキルが低いのか、それとも指示が悪いのか、適材適所で無いのか、なかなか判断が難しい。
プロジェクト全体の生産性を上げるためには、ボトルネックを解消するには、時にはメンバーの交替も考えなくていけないが、ただ、単に期待した成果があがらない事を、直ぐにメンバーのスキルが低いと判断し、交替するようなことがあってはいけないと思う。

成果が上がらない理由、原因をよく把握し、成果が上がるように対処するのがPMの役割、と思う。
そんなPMの心構えを的確に表した名言。

『どんな組織でも機械でも、運用するのはしょせん、人間だ。上位に 立つ者の才幹と器量次第で、虎が猫にもなりその逆にもなる。虎の 牙がどちらを向くか、これもまた猛獣使いしだいだ』
(出典 -銀河英雄伝説-)

これは、リーダーの力で、獰猛な虎を猫のように扱える、という意味にも取れるし、逆に、”器量の無いリーダーの下だと、強い(能力の高い)虎も、猫のようにおとなしく(力が発揮できない)なってしまう”とも理解できる。
自分は、この言葉は、後者の方と理解し、メンバーが力を発揮できないのは、まずは自分の指示に問題がないか、を考えるように心がけている。

おいおい、SF小説からの引用かよ、と思われるかもしれませんが、こいつは名作。
PMBOKの暗記もいいですが、銀河英雄伝説を読んで、あるべきリーダー像を考えるのもいいもんです。

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