2013/12/23

【合気道稽古日記】2013/12/08-12/09 合宿での稽古-ハンガーの手と武器技に学ぶ体術

学ぶ事がてんこ盛りだった合宿でしたが、今回も基礎の基礎をいろんな角度で学ぶ、という内容でした。

まずは・・・

1.ハンガーの手

技をかける時、脇を締める、が基礎の基礎。
でも、この脇を締める事が、ついつい技の途中で疎かになり、脇が開いてしまう事があります。
今回は、民宿のハンガーを使って、ハンガーの穴に両手を入れて交差させてみる、という実験をしました。
実際に試してみていただくとわかりますが、脇を閉じて両肘を付けるぐらいにしないと、入りません。
これが、脇を締める、という感覚。

”脇を締める”のは、単に脇を閉じるのではなく、”肘を体の中心に持ってくる”感覚ですね。

小手返し、四方投げ、最後の投げの瞬間に両手を添える技の場合は、常に脇を締める。
脇を締めた場合と開いた場合では、受けをとるときに明らかに感覚が違います。
脇が開いた技ですと、技から逃げることができそうな、緩さが残ります。
脇を締めた場合は、力を入れなくてもキツい感じを受けます。

おそらく、脇を締めることで、受け・取りの接点が自分の正中線の前に来て、その結果、腕の力を入れなくとも、取りの体重移動等がストレートに受けに伝わり、また接点の位置が、受けにとってはキツイ位置になり、より技が利きやすくなるのでしょう。

意外にできているつもりで、実際に意識してみると出来ていない事でした。


2.武器技に学ぶ体術

通常、杖等の武器を取りに来た相手に技をかける、武器技は、上級~有段者の稽古では良く見かけますが、今回の合宿では、初級の方も含め全員が武器技にチャレンジです。

 武器は、手の延長です。
 武器の動きは、武器を持たないときの手や体の動きを誇張させたものです。

と、今回の武器を使った稽古は、体術につながる重要なポイントを学ぶためのものでした。

①梃子の原理を体感する。

杖の場合、相手が杖の先を持っていますから、うまく杖を動かさないと相手を動かす事ができません。いわゆる、梃子の原理で支点からの距離が長いほうが、少しの力で動かせるのです。
ですので、取り側のポイントは支点をどこに持つか、となります。
相手から離れたところに支点を設けると相手が有利になります。ですので、相手に近いところを支点にする必要があります。
これは杖だけでなく、体術でも同じことが言えます。
自分の持たれた手のどこを支点とするか、支点を意識しながら動く事が出来ているか?
杖の稽古では、この点を改めて意識する事ができました。

②回転軸を意識する

次のポイントは、回転軸です。
四方投げの場合は、相手の手を取った後、転換をします。
杖を使うと、杖を立てて回転しなくてはなりません。この立てた杖が四方投げの転換の際の回転軸を示しており、自分の回転軸がどこに位置するかが一目瞭然でした。

回転軸を相手の背面にもっていくと、実は回転できないし、反撃もされやすい、技がかかりにくい、となります。相手の真横から少し前に回転軸を設けて、転換後の接点が相手の横より少し後ろぐらいになるように転換します。

四方投げは、ある程度稽古をするとなんとなく形にはなりますが、この様に杖を使ってみることで、本当に効果的な体の動かし方をしているのか?を再確認できた稽古でした。


今回の合宿は、”技を研究し、理解を深める” という内容の合宿で、本当に勉強になりました。

単に体を動かすだけではなく、実験をして様々な角度から技のポイントを発見していく、ということも、技を理解するうえで重要な事だと認識しました。

宴会も楽しかったですが・・・やはり、新たな発見が出来る稽古が一番楽しい、そんな合宿でした。




2013/12/09

【合気道稽古日記】2013/12/08-12/09 合宿!

この週末、合気道 八千代円明会の合宿に行ってまいりました。
年に一度の合宿ですが、実は参加するのが今回初めてでした。

まずは参加者が勝田台に集合。車で移動です。
行き先は千葉の五井海岸。

お昼頃に到着で、まず初めに腹ごしらえ。

”ばんや”という、漁港直営の食堂に行きました。

メニューが豊富、安くて量が多い!
普通に観光で食べに来たいところです。
私は、イカのかきあげ丼を注文。800円、という値段でしたが、なんと、大きなかきあげが3枚重ねてはいってました。
食べても食べてもご飯にたどり着けない、ってなどんぶりでした。

さて、腹ごしらえしてから、合宿所に到着。
五井の北原館という民宿です。



民宿ですが、ひろーい道場がありました。
ここで、2日間、みっちり稽古です。

初日は、午後1時過ぎから6時までの5時間近く稽古をしました。
中身の濃い、密度の高い稽古でした。

稽古が終わり、みんなで夕食です。

写ってませんが、おなべもあります。
品数が多く、食べきれないほどでした。
しっかりビールがありますが・・・・稽古の後のビールは格別です。

で、宴会した後も・・・・



部屋で、宴会の続きです。
皆さんが差し入れされたお酒がたんまりです。^^

次の日も、二日酔いに負けずにしっかり稽古。

たっぷり稽古して、たくさん食べて、いっぱい飲んで、しゃべって笑った合宿でした。

この合宿で学んだことは、次の投稿で。

2013/12/01

【合気道稽古日記】2013/12/01 合気道の効能

今日は仕事で稽古には出られませんでした・・・・残念。

週末の稽古をしないと、翌週、なんだか体調が悪くなったりします。

先生曰く、

  ”そういうのって、合気道バカって言うんですよ”

と、いわれたりもしますが・・・
(それは先生にだけは言われたくないんですけど・・・)

ちなみに、合気道バカ、最近はAiKidouBaka でAKBっていうらしいです。

合気道バカとはどういう人かは、”合気道バカの条件”で、検索すると、かわいい4コママンガにヒットしますので、そちらをご覧ください。

でも、本当に稽古で体調が良くなることがあります。
きっと、こういう理由からかと思いますが・・・・

1.姿勢を直す

普段は長時間座ったまま、机に向かいPCを前に仕事をしてますので、良くないことですが肩が前にでて開かず、猫背になってしまっています。
合気道では、猫背ではなく背筋を伸ばし、正面より少し上を見るのが良い姿勢といわれ、その姿勢を保ちながら運動することで、肩や背中の凝りがほぐれる気がします。
というか、平日に崩れた姿勢を、稽古を通じてリセットする、って感じです。
また、同じ技を左右で稽古しますから、これも体のバランスを整えるのに役立っているように思えます。

なので、稽古をしていると、なんだか慢性の肩こりが楽になる気がします。
逆に稽古ができない日が続くと、肩や背中の凝りがほぐれず、つらくなってきます。

やはり、正しい姿勢、っていうのが体にいいんですね。

2.関節が柔らかく

合気道では、肩、肘、手首を極める技があります。これって、慣れてないと本当に痛いんです。
でも、合気道では、ほとんど逆関節を極めることはありません。
関節が曲がる方向に曲げるので、痛くても関節を痛める程ではないです。

硬くなった関節を技を通じて曲げてもらうことで、関節が柔らかくなってきます。
意外とこれってリンパの流れを良くするらしくて、良いようです。

上半身だけでなく、”なんば歩き”をすることで、腰から前に出しますので、普通に歩くよりも股関節が開きます。股関節・足の付け根にも、リンパ節がありますよね。

この歩き方も、体にいいのでしょう。

3.呼吸法

稽古を始めた頃は、技を受けるときも取るときも、一瞬息を止めてました。
ところが息を止めると、すっごく疲れるんです。
なので、稽古の間、意識して呼吸し、止めないように気をつけています。
技を受けるとき、受身の間は息を吐き続けるようにし、その後ゆっくり息を吸い、また受身の間に息を吐く、を繰り返しています。
技を取るときも、息を吐きながら動くようにしています。

普段の生活で意識して呼吸をすることって、中々ないですよね。特に私の場合は仕事中は猫背になり両肩が前にでるので胸が開かない姿勢で仕事をしますので、呼吸も浅くなっています。

この呼吸が浅くなっている状態が続くと、体調も悪くなるようです。

一方、稽古の間は、正しい姿勢で胸も開いており、意識して呼吸をすることで、立派な有酸素運動、それに呼吸を深くしているので、体質改善にもつながっているようです。

ということで、武道でありながら、全身運動で健康法の側面もあるのが合気道なんです。

今週は稽古ができ無かったので、この一週間、ちょっと体調が悪くなる気がします。^^;

気をつけねば・・・