PMとしてメンバーを直接・間接的に指揮するにあたり、相手の特性を見極めて役割を決める必要がある。相手の適正にあった仕事であれば力を発揮するし、そうでなければ、指示したほうも請けたほうも不幸な結果になる。
そういう点で、メンバーの適正を見極めることは重要だと考えている。
さて、今回は、メンバーの創造性の見極め。
プロジェクトを立ち上げる時、また課題に直面した場合に、メンバーに必要な特性は何か?
私自身は、アイデアを出せる創造性だと考えている。
プロジェクトを如何に進めるか、課題をどうやって解決するか、いずれも一般論だけではなく、、その状況に適した解決策を考えなくてはならない。そのためには”アイデア”が必要。
では、アイデアを出せる=創造性のあるメンバーを、どう見極めるか?
私の場合は、何かを比較したときに、共通点を見出す人=アイデアを出せる、違いにばかり目を取られる人=アイデアを出すのが苦手、と考え、メンバーの適正を見極めている。
例えば、ある特定の経験しかない人間に、一見未経験のことを説明したとしよう。
このときに、”あ、これとこれは、似てますね”と考えるか、”ぜんぜん違うんですね”と考えるか、つまり、その人間が、自身の経験を使い理解しようとするか、経験は無視し、目の前のそのものを理解しようとするか、の違いが出てくる。
アイデアとは経験の転用、応用だと思う。
なので、アイデアを出せる人間は、自身の知識や経験を上手に使い、転用、応用できる人間だと思う。なので、自身の経験との類似点を見出し、そこから理解しようとする。
こういうタイプは、課題解決策の検討等で力を発揮する。
一方で、違いにばかり目が行く人は、過去の経験と目の前の対象を、全く別のものと捉える。
なので、過去の経験を転用・応用しようとする意識が働きにくい。
この”違いに目が行く人”には、アイデアを求めるのではなく、レビューアーや管理担当など、細かに物事を見る役割が適しているケースが多い。
違いに目が行く、は違いに気がつく、ということで、細かいことに目が行き届くタイプでもある。
逆に、共通点を見出す人は、抽象的に物事を捉える、ざっくり理解することが得意だったりするので、細かいところに気がつかなかったり、勝手に行間を解釈したりするので、レビューアーには向かなかったりする。
どちらかのタイプがいい、というわけではない。
アイデアばっかり出ても、チェックする人間がいなければ品質は下がる。
逆に一般論ばかり、アイデアが出てこなければ、問題は解決しない。
これらの異なるタイプをバランスよく配置する、ということが理想的だと考える。
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