2010/09/17

【PMノウハウ】PMOの役割

大規模プロジェクトになると、PMO(Project Management Office)なる組織ができたりする。
日本語で言うと、”プロジェクト管理事務局”見たいな感じ?

立場は、PMを補佐するような働きをするはずだが、”管理事務局”じゃなく、単なる”事務局”(管理がない)で、事務手続きを行う役割に陥るケースをよく目にする。

配下のグループから進捗資料をとりまとめて、プロジェクトとしての報告資料を作成する、課題一覧の進捗状況をヒアリングして更新、等の、”資料とりまとめ”。
プロジェクトスポンサーとの間での契約手続き、パートナー企業への発注手続き、プロジェクトメンバーの勤務時間等の把握と集計のような労務管理。
文具品やプリンタートナー等の消耗品の発注とか。

これらの作業も、大所帯になると必須で、相応に負荷がかかり、これらの作業を受け持つ組織がプロジェクト内に必要。だが、それだけではいけない。

PMは神様じゃない。
一人で意思決定するのは、なかなか難しい
一人で全体を把握しようとすると、これも難しい、
配下のグループからくるエスカレーション課題に対し、一人で解決策を導くようにリードするなんざ、
できやしない。
プロジェクトではPMが絶対権限者のように位置づけられ、さらにすべての責任を負うようになるが、その点でPMとは孤独なポジションなのだ。

そんなPMを支えるのがPMOの役割。
PMが必要とする情報を集め、事実を短期間で認識・理解できるようにし、
エスカレーションされた課題については、PMが、YES/NOで判断できるように課題の解決策を考え、予め関係者間での調整を済ませ、簡単に意思決定できる用意する。
先々を見据えて、リスクに対し事前に手を打ち、PMが”あれはどうなってる?”と聞いてきたときには、既に対応済みになっている。
PMを助け、プロジェクト全体の調整役であり、円滑に仕事が回るように配慮・対処する。

PMOの役割とは、こうあるべき。

私はそう思うし、そうありたいし、そうあってほしいと願う。

0 件のコメント:

コメントを投稿

注: コメントを投稿できるのは、このブログのメンバーだけです。