2011/08/02

【合気道 稽古日記】2011/07/31 たった5cmの違い

今日の稽古(前半)で、諸手取り(片手首両手取り)での呼吸投げの稽古をしたときのこと。

諸手取りで入り身し、呼吸投げを行う、という基本的な技なのだが、これが先生に投げられる時と他の人に投げられる時との感触が全く違う。
S先生に投げられる時は、かなり圧迫感を感じ、投げられるというよりも、真下に崩れていく・叩きつけられる感じ。
他の人に投げられる時は、圧迫感は無く、二の腕で押されるような、ラリアット的な感じ。

さて、その違いは何か??? 体の動き?腕?腰?・・・
あらゆるところが違いすぎて、何が違うって、全部違う?としか言い様がない。

そこで、S先生の解説。

”みゃんさん、入身の際の足はどこにおいてますか?”

相手の前足のつま先を基準に、自分の足がそれより自分側にあるか、相手側にあるか?
自分の場合は、わずかに自分側、相手のつま先を超えて相手側に踏み込んでいない。
先生は、相手側に僅かに踏み込んでいる。
相手のつま先を基準に、5cm手前か、5cm先か?

”えっ? そこだけですか?”

先生曰く、相手側に僅かに踏み込むことで、相手との距離が近づき、その結果、胴体は密接するぐらい近づく。
その上で、投げの際に、さらに踏み込む先は、相手の体の横ではなく、僅かに相手の背中よりに踏み込む。背中側に踏み込む事で、さらに相手の体を自分の体で圧迫するような感じ。

”この僅か5cmの差が、技の上では大きな違いなんですよ”

答えは、僅か5cmの踏み込み位置の違い。これが技全体の大きな違いに影響している。

さらに技の解説が続く。

”腕はどう動いてますか?”

ええ、私の場合は、腕というか肩を相手に当て、前足を踏み込む感じで押すような感じですが・・・

”腕は上下運動ですよ。前に動いて見えるのは腰が回転しているからなんです。”



先生の腕は、踏み込んだ時点で、自分の体を押すような動きはしない、上に上げただけで、触れるか触れないか、という状態。
そして背中に足を踏み込むと同時に、腰を捻り、腕を真下に下ろす。
腕は前に押すのではなく、上から落ちてくる感じ、腰のひねりがあるので前方にも力が働くが、受けた感じは斜め下に叩き落されるーっ!!

 当然、受けの方向は真後ろ、というよりも真下に崩れる感じだが、背中に先生の足が踏み込んでいるので、引っかかる感じで後ろに飛ばされる。

これが圧迫感と、崩されて投げられる感じの秘密のようだ。

たった5cm。

基本技を改めて学んだ稽古でした。

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