2012/05/21

【合気道稽古日記】2012/05/20 米糠三合

3月に更新したっきり・・まるまる1ヶ月あいてしまいました~ (ToT) 
・・・・って、誰に言い訳してるんだか。

さて、今日の稽古。
入身投げ、四方投げ、天地投げ、隅落とし、と基本技をひとしきりやった後の事。

”今日は暑いですからね~ 暑くない稽古を・・・” とS先生。

普段ならここで、固め技の稽古をするケースですが、今回は、面白い実験的な稽古。

”立って、相手が腕を前に出し、動かないように力を入れる。その手を動かす。”
 
これ、簡単そうだけど、難しい。
力を入れて相手の手を動かそうとすると、相手は力の方向と逆の方向に力を入れ、バランスをとるようにして動かないようにする。
つまり、こちらが力をかけると、相手は、その力の方向=ベクトルを感じ、その方向と逆の方向に力をかけることで動かなくなるのである。、

じゃあ、動かすために、どうしたらいいか?

先生曰く、

 『”ほわーっと” 柔らかく相手の手を包み込み、軽い力で動かすのです』

そうすると、相手から見ると力の方向=ベクトルが感じられず、力の方向と逆に力を入れバランスをとることができない、結果、相手は”動かさない”という力が入れられなくなる。

そういえば、最初に合気道の基本を習ったとき、先生から、

”合気道は、米糠三合を持つぐらいの力しか使わない武道なんです”

と、伺ったことがある。

当時の理解は、”力が無くてもできる武道”

多くのスポーツが技だけじゃなく体格や力が必要なのに対し、合気道は、腕力を必要としない、というものだった。確かにその通りで、お年寄りや女性の方、子供でも、各々の体格・体力に応じた稽古ができる武道であることに間違いは無い。

でも、先生が本当に伝えたかったのは、

  ”力が要らない” = ”力を入れるな”

だったのかな・・・? と思うようになってきた。


最近、ある程度技の形は覚えてきて、それなりの形にはなってきている?とは思うが、普段、一緒に稽古をしていない方とか、初心者の方と組むと、全く技が決まらない、という事が良くある。
相手を動かそうとすればするほど、技が決まらない、相手がスムーズに動かない。
ムキになればなるほど、より技が無様になる。

その原因は、やはり ”力で相手を動かそう” としていたからなのかもしれない。

初心に戻って、”無駄な力を使わない” という事にもう一度気をつけてみよう、と思った稽古でした。

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