”合気道の稽古は、道場だけでするものではないのですよ。”
”普段の生活の中でも稽古ができるのです”
・・・なんて言われたりする。
で、私がやっている普段の生活の中での稽古 その1が、『観る』 稽古。
時々、先生から、『相手を”見る”のではなく、”観る”(みる)のです』 といわれることがある。
”相手の目、手、上半身とか、一部を見るのではなく、相手の全体を『観』(み)なさい”
この『観る』というのが、視野を広く、一点を集中して見るのではなく、目を開き、視界に入るもの全て、より多く・より広い範囲を同時にみる、という感じだと思う。
普段の生活で、この『観る』の効果を発揮できる場所が、実は朝のラッシュ時の駅での乗り換えだたったりする。
複数の路線の乗り換え駅なんて、いろんな方向から人が歩いてくる。
ボーっとしていると、中々思うようには前に進めないし、かといって強引に前に進もうとすると、人とぶつかりそうになったり。
行きたい方向だけを集中して『見』ていると、周りの動きに気がつかず、横から来る人、前から突っ込んでくる人にぶつかりそうになり、立ち止まったりと、中々思うように進まない。
ところが、『観る』を使って、視野に入る全ての人の動きを捉えながら前に進むと、驚くほどスムーズに前に進むことができる。
横から人が近づいてくる姿を目の端で捉え、その人のスピードを感じながら、少し歩みを遅くしてやり過ごすか、または急いで通り過ぎるかを考え、調整しながら動く。
周りの動きを早く察知することができることから、その動線も予測できる。逆に、人ごみの中で自分が進む方向の動線が見えてきたりする。
なので、この乗り換え駅での移動は、私にとっての『観る』絶好の稽古場所だったりします。
是非、お試しを。
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