筆者は、某SIベンダーに勤務している。
途中、転職を経験し、現在2社目(この業界では珍しくもないが)で、業界歴が20年になる。
そこそこ長く仕事をしているので、自分なりのKnow-Howもある。
経験者にありがちなのが、PMI等の一般的な資格や知識に対し、自身の経験を正として”現実はそんなもんじゃ対応できない” という批判的な見方をすること。
筆者も数年前までは、CMMIだの、PMBOKだのに対し、批判的な見方をしていたのは否めない。
合気道のS先生曰く、合気道の世界でも同じことがあるようで、
長く稽古をし、そこそこの段位になると、自分のやりかたに固執し、自分と違うやり方に対し、批判的になることがあるそうな。
それに対し、S先生は、
・常に初心を忘れず(何も知らなかった頃を忘れず)、常に何かを 学ぶ姿勢が必要
・やり方の違いは個人差。目を向けるべきは、何が同じか?を探すこと。
同じ技の説明でも、指導くださる師範によって、たとえば手は大きく円を描くように、とか、いやいや、まっすぐ刀を振り下ろすように、とか、表現が異なることが良くある。
一見すると違いがあるが、表面には見えないところで、実はどちらも腰が回転している、といった、”違いのない箇所”を見つけて、そこをまねることが重要、との事。
そういう見方をすることで(そうしなければ)、技の本質が理解できる、ということだ。
この考え、前述の仕事における我流KnowHowと汎用KnowHowでも同じことが言える。
我流と汎用のKnowHow、一見すると違いが多いが、本質的に同じ事を目指している、狙っている箇所もよくある。
そこを見出すためにも、汎用的なKnowHowを学ぶことは有益であり、また自身のKnowHowを洗練させるに役立つことだろう。
経験にとらわれず、初心に返って学ぶ姿勢を取り戻せたことは、合気道のおかげかもしれない。
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