2010/09/06

【PMノウハウ】チームビルディングに触媒を

プロジェクトは有期的な活動。
成功するには、短期間で機能的に活動できる、成熟したチームを組成しなくてはならない。チームビルディングが成功することで、生産性や品質の向上が期待できるし、逆に失敗すると、いずれも低下する。
メンタルな要素であるため、定量的・客観的に効果を示すことは難しいが、実際にチームの雰囲気が仕事に影響を与えることを、誰もが経験していることだろう。

だが、実際、チームを組成するのに、自身一人では時間がかかり、思う様に進まない。
管理対象の組織規模に比例し、チームビルディングに要する時間は長期化する。
チームが成熟するまでの期間、生産性が予想を下回る事が多々ある。

そのような時、自分の考えを理解し、動いてくれる参謀や、チームを配下に入れる事で、一挙にチームの組成が進むことがある。

プロジェクトでは、確かにマネジメント手法も大事だが、所詮、手法を運用するのは人。
増加した要員を効率的に動かすには、PMやリーダーとよばれる、大小の組織の長が主として状態把握、問題分析、判断、指示を下す、いわゆる管理業務を担うが、リーダーも人間、決して万能ではない。
マネジメントを適切に、効率よく行うには、手法、リーダーのスキルだけでなく、
・自分の右腕となる、参謀役となる人材
・意図した方向に進むチームメンバー
といった周りの協力が不可欠。
 ”豪腕PM”とか”凄腕”とか、名だたるPMも、本人そのものの個人的スキルだけでなく、
実は、その人を支える参謀役や、意図を汲み取り自立して動けるチームがついていたりする。
新たにメンバーになった人、古くからツーカーの中のメンバー、共存すると、そこで対立も生まれる可能性はあるが、チームビルディングが停滞しているときには、刺激を与えることで、動き出す。

つまり、その参謀、メンバーが、触媒となって、チームが触発され、チームを短期間に成熟させる。

ただ、こういうチームや参謀は、黙っていても、出てこない。
自分が担当するプロジェクト、参加したプロジェクトの中で、”こいつ!”と思える人材を何人か
見出し、密にコミュニケーションを図り、時間をかけて自分の考え方、仕事の仕方を伝染させる。
長い時間をかけて、育成していかなくてはならない。

触媒を入れることでチームを短期に組成できるが、その触媒を育てるのには時間がかかる。

まぁ、結果として、人との輪・協力体制を築くには、時間がかかる、ってなことですね。

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