2011/06/22

【合気道 稽古日記】番外編 足捌き・姿勢・正中線はベクトル

【合気道 八千代円明会 稽古日記】

物理学的に合気道を見てみると、今まで教わってきたことの個々に、何かつながりがあるように思えてきた。
八千代円明会の稽古で、いつもS先生が言われること。

①足捌きが重要、まずは足から動く。
②足、腰がエンジン、手がハンドル。
③背筋をまっすぐ、顔をあげ、遠くを見るように
④腕は力をいれず、まっすぐに。
⑤自分の前に相手がいる、相手の前には誰もいない

①、②は相手を動かす力は、足腰の力であって、腕の力ではない、ということをおっしゃってるのだと思う。腕の力よりも、足の大腿筋や背中の後背筋のほうが太く、力がある。この太い筋力をうまく使うことが重要なのだろう。
じゃあ、この足腰の動きと③~⑤にはどういう関係があるのか?
一見すると別のことの様だが・・・

以前、S先生は、力点と作用点について話をされたことがあった。
手先は作用点、足は力点。
この言葉に、これらの関係性があるように思える。


 先生のご指導は、上記の様に、足の力を如何に効率よく腕を通して相手に伝えるか、ということに思える。これが姿勢とどう関係するか?
 背筋が曲がっている、猫背の場合、肩に伝わるはずの足の力が、背中がクッションとなって緩和されてしまう。
さらに、背中をまっすぐにすることで、下半身の力を後背筋がバネのように増幅するのかもしれない。

 同様に、腕が曲がっている場合、この腕がクッションとなって力の伝達が弱まる。
 
③背筋をまっすぐ、顔をあげ、遠くを見るように
④腕は力をいれず、まっすぐに。

この何れも、下半身の力をうまく上半身に伝えるために必要な、あるべき姿勢なのだろう。
では、 ⑤自分の前に相手がいる、相手の前には誰もいない

・・・・・これは?
相手との力の衝突を避け、自身の力の方向が相手にまっすぐに向くように、ということなのだろう。

相手に正しく向いていない場合・・・
本来伝えるべき力の一部しか相手に伝わらない。

つまり、円明会で、先生が毎回のようにお話されることは、如何に下半身の力を効率よく腕に、さらに相手に伝えるか?ということの様に思える。


・・・って、判ったふりしたらいけないね。

多分、基本が基本たる所以は、その働きが単純ではなく、いろいろな効果を生み出すからであり、恐らく、”力の伝達”は基本のごく一部の働きなのだろう。

まだまだ、判らないことだらけ。
じっくり学んで、解明していきましょう。

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