『合気道は、九分九厘、物理学で説明できます。では残りは?』
今日の稽古は、この残りを研究。
Webで合気道の動画を検索すると、触れずに相手を倒すとか、軽く触れたりするだけで相手を
倒す、見たいな動画が出てきたりする。
相手に触れずに相手を倒すことが本当に可能なのか???
物理学的に考えると、
相手と接点を持たない = 相手に力を加えない = 倒すなんて無理!
となりそうだが・・・・
これを実現するのが残りの”一分”。今日はこの仕組みについて、研究。
まず前提として、合気道には暗黙のルールがある。
受けは、相手に対し積極的に攻撃をし、また、相手(取り)からの反撃をかわすように動く。
同様に、取りは、受けの攻撃をかわし・封じ、最終的に技につなげる、という動く。
・・・というものである。
受けが攻める気の無い動きをすると、実は合気道の技は成立しなくなったりする。
取りが受けからの攻撃タイミングに合わない動作をすると、これまた技が成立しなくなる。
このルールに則ると、以下のような事が起きる。
1)S先生に対し正面打ちを仕掛ける。
2)その動作に対し、先生が目の前で手を動かす。
3)受けは先生の手との間合いを取ろうとする、またはかわそうとする。
この3)のタイミングで、受けはバランスを崩し、投げられるというより自らが倒れる。
または、
2)のタイミングで、先生は相手に対し、ある技の動きをする。
3)にて、受けは無意識に技に対する反応をし、そのためバランスを崩す。
・・というような仕組み。
では、全く合気道の経験の無い人に対し、同じ様に触らずに”崩し”ができるか?
恐らく難しいでしょう。
こういう仕組みだとすると、”八百長では?” なんて思われるかもしれないが、
そうではなく、受けも取りも真剣に向き合うからこそ、起きる事象であって、
どちらかが手を抜いていると、この”触れずに崩す”は、成り立たない。
そして、何度も稽古をしあった相手だからこそ、崩すタイミングが判る。
一見不思議な合気道の技も、実は、真剣に稽古をした成果の表れだったりするのです。
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